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株式会社　酒井製作所は１９５０年よりベルト式無段変速機の製造・販売を始め、微動磨耗（フレッティング・コロージョン）対策と無給油機構を採用したメンテナンスフリーの変速機を実用化し、食品機械、包装機業界、各種搬送機などで実績を伸ばしてきました。この変速機で養われた動力伝導と微動摩耗対策の経験とノウハウを基に軸継手の開発と製造をしています。
サカイ精密軸継手シリーズは、双方向からボルトを締める独自の軸締結構造により位置決め精度と制御の応答性が向上できます。このシリーズには補正式、板ばね式、固定式の三種類の軸継手があり、使用方法、目的、制御方式に応じて使い分けていただけます。
サカイ精密補正軸継手はクロスピンとハブのアーム部との摺動と回転により心ずれを吸収します。支持反力が極めて小さく、ねじり剛性が高いことが特徴で、モータの加減速の鋭いトルクの立ち上がりに対しても確実に回転を被駆動部に伝達します。また、モータの振動を伝えにくい性質もありますので振動対策にも有効です。
サカイ精密バネ軸継手はハブの間に取り付けた積層板ばねにより心ずれを吸収する軸継手で、外径8.4mm（伝達トルク0.1N・m）の超小型から200mm（伝達トルク3200 N・m）の大型までのレンジがあり、用途も半導体製造装置や医療用機器から船舶エンジン用過給機まで多様な分野に渡っています。特に外径8.4mmの軸継手は回転の精密な伝達のできる最小の製品になっています。また、精密バネ軸継手LAD-12CとLAS-12Cは2017年度グッドデザイン賞を受賞しています。
サカイ固定軸継手は同軸度を高め、軸締結時の軸継手の変形を抑えた独自の締結構造によりロストモーションを極小にしたリジッドタイプの軸継手で、高精度な回転伝達が可能です。
弊社はこれらの製品を生み出す中から得られた多数の特許・実用新案・意匠を有し、科学技術庁の注目発明、発明協会の発明賞、グッドデザイン特別賞など数々の賞を受賞しております。株式会社 酒井製作所は伝動技術の革新を通じて、産業と社会の発展に貢献するメーカーです。